熱が出ると難聴になることもある?
熱が出るからといって難聴になるわけではありません。
単純に熱が出たら難聴になるというわけではありません。
難聴になりやすい病気としては「おたふくかぜ(ムンプス)」があります。
おたふくかぜは、ムンプスウイルスという菌が、体内に入り、体内にある耳下腺や舌下腺などを腫れさせてしまい、その際に高熱が出て苦しい思いをすることがあります。
このような状態がさらに悪化して、ムンプスウイルスが全身に回ってしまうと、髄膜炎特有の頭痛や吐き気や高熱などの症状が起きたり、膵炎になったり、睾丸炎になったり、卵巣炎になったりと様々な病気を引き起こしてしまいます。
妊婦の場合は、流産の危険性もあります。
おたふくかぜは本当に怖い病気です。
人には音を感じる神経がもともとありますが、おたふくかぜにかかるとその神経が破壊されてしまいます。
そして、片耳が聞こえなくなってしまうこともあります。
これを「ムンプス難聴」といいます。
おたふくかぜにかかったら高熱が出て、その後に難聴という症状が出ますが、高熱が出たからといって難聴になるわけではありません。
また、おたふくかぜにかかっても気づかなかったとします。
そのような状態になっても難聴になってしまうこともありますので、注意が必要です。